歌詞対訳 BWV 147 Herz und Mund und Tat und Leben 心と口と行いと生き方で

『心と口と行いと生き方で』 教会カンタータの中で最も有名な名曲かもしれない。

マリアのエリザベド訪問の祝日 7月2日

このカンタータで有名なのは最後の10曲目『主よ、人の望みの喜びよ』だと思います。どこかで耳にしたことがあるのでは?

「イエスは変わらざるわが喜び」(Jesus bleibet meine Freude)から歌詞がはじまります。英語訳で”Jesus, Joy of Man’s Desiring”これが日本語訳として”主よ、人の望みの喜びよ”と呼ばれる所以であるそうです。

タイトルのHerz und Mund und Tat und LebenのLebenを”生活で”とするか”生き方で”と訳すかはまちまちなようです。個人的には”生き方”とした方がしっくりくるかなと思ってます。

Herz und Mund und Tat und Leben
Muß von Christo Zeugnis geben
Ohne Furcht und Heuchelei,
Daß er Gott und Heiland sei.

心と口と行いと生き方が
キリストについての証をしめさなくてはいけません。
怖れも偽りもなく、
キリストこそ神であり救い主であるのだと。

『対訳J.S.バッハ声楽全集』 慧文社 p292

ルカによつ福音書 第一章第39節~第56節

第5曲 アリア「イエスよ、道をつくり給え」
バイオリンの独奏に聞き入ってしまいます。

Bereite dir, Jesu, noch itzo die Bahn,
Mein Heiland, erwähle
Die gläubende Seele
Und siehe mit Augen der Gnade mich an!

イエスよ、今もあたなへの道を備えてください。
救い主よ、
この信じる魂を選んでください。
そして慈悲深い眼で私をみてください!

『教会暦で楽しむバッハの教会カンタータ―』 那須田務 春秋社 p170

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