Schwingt freudig euch empor BWV 36
Schwingt freudig euch empor zu den erhabnen Sternen
喜び急いで星の高みへと昇れ
1731年12月2日 待降節第1日曜日のためのカンタータ
BWV 36は5回ほど改変している作品。バッハの手がいろいろ加えられているそうな。
祝賀用カンタータ 第一部・第二部
7曲目 アリア
この曲だけ歌詞の趣向が違うな気がします。祝賀を想定したカンタータの中で、しっとり落ち着く曲が挟まれているんですよね。
佐藤俊介さんのバイオリンのソロと、ささやくように歌うソプラノ歌手がとても心を落ち着かせてくれる曲です。
Auch mit gedämpften, schwachen Stimmen
Wird Gottes Majestät verehrt.
Denn schallet nur der Geist darbei,
So ist ihm solches ein Geschrei,
Das er im Himmel selber hört.
くすんだ、弱い音色でも
神の壮厳さは称えられます。
なぜなら霊さえその際に響いていれば、
それが神への叫びとなり、
そうしたものを 神は天で自ら聞いてくれるのですから
『対訳J.S.バッハ声楽全集』 慧文社 p78
那須田務さんの『教会暦で楽しむバッハの教会カンタータ―』
か弱い小さな声でも神の威厳が讃えられます。
賛美の声に霊の響きが重なれば、
小さな声も神の前で叫び声となって
天に届けられるのです。
『教会暦で楽しむバッハの教会カンタータ―』 那須田務 春秋社 11p
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