よく大理石で出来ている作業台や打ち台がありますが、少々お値段が張りますよね。代わりになるものがないか?ということで今回は作業台・打ち台を自作してました。
レザークラフトで使う作業台を作ってみました
こちらはビブンガという木材です。非常に硬い木材の一種になります。
学名:[Guibourtia demeusii] 通称:アフリカンローズウッド
アフリカで取れる木材ですが、2017年にワシントン条約CITESの輸出入規制の対象となりました。2019年には少し緩和されて、楽器等の既製品・完成品は除外されるようになります。
木目の表情が独特で、見る角度によってキラキラ輝きを放ちます。温かみもあっていいですね。
大理石の作業台 打ち台 クラフト社
一番大きいサイズで4800円前後。なかなかのお値段です。肝心なことは、この作業台で効率がどれだけ上がるのか。効率という点を考えると、なくても問題ないのではないかな?という思いにより購入する機会がありませんでした。
ところが、たまたまDIYで木材を探しているところ、ビブンガという木材を発見。厚みもあるため作業台にしちゃおうっと思いついたというわけです。
ブビンガを研磨する
コロナ禍で木材が高騰したというニュースは聞いていましたが、最近は安定してくれたのか入手することができました。硬さも申し分なくいいものができそうです。早速、綺麗に研磨していきます。ちなみに厚みは20mmで1000円です。
まずはザラザラしている面を大雑把に取り除きます。お勧めは電動サンダー。ちょっと音がうるさいけれども電動カンナよりは静かです。
凹凸がなくなるまで、電動サンダーで平にした後は、400番のサンドシートを使います。シャイネックスさんのサンドシートは種類が豊富でよくお世話になっております。
400番でならしたら次は800番の紙やすりを使います。
最終仕上げは1200番。
ここまでくれば、表面はつるつるで触り心地が素晴らしいです。
木目を強調するには
あともう一押し。木目を強調したい。
ここで問題となるのは、作業台という用途で使用するわけなので、木面と革の銀面が接触することを考えると、なるべく塗装をするようなことは避けたい。オイルを塗る方法もありますが、革と油分は相性が良く、革に油分が移ってしまいます。このまま無塗装で使っていくだけでも何の問題もありませんが、ちょっと試したいことが。。。
普段のDIYではやりませんが、油分を中にとどまらせて、表面近くの油分は除去すれば木目だけは強調されるのでは?
そこでチョイスしましたのが、あまり油分が強くないハワード社のFEEDNWAX。メンテンナンス用のワックスですがちょうどいい塩梅なので最適です。
ちなみに、2015年くらいに購入したときは、二本で1500円くらいだったと思います。円安のこともありとても値上がりしてます。。。
たっぷり塗った後は、一日放置して内部に浸透させましょう。
最後に油分をふき取ります。通常は布でこすってふき取りますが、それでは表面に油分が残り続けますので、今回はアルコールを使って表面の油分を分解除去します。
完成
完成したブビンガ作業台がこちらです。
写真だとキラキラ具合が映りませんが、ブビンガの木目が強調されながらも木面はサラサラで油分がありません。これで銀面も大丈夫。
念願の作業台ができました。とても硬い木材なので作業に耐える点と、木目の暖かさがあってなかなかいいものができました。
他にも、黒檀、紫檀、花梨、リグナムバイタなどの比重1.0付近の超硬い木材なら作業台として申し分ないと思います。(ちなみにウォールナットは比重0.6くらいなのでちょっと不向きかもしれません)
以上、ブビンガでレザークラフト用 作業台を作ってみたでした!
哲学堂書店 浦山幹生
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