買取の一場面にて

先週あたりだったでしょうか、一人目の買取査定を終え、次の買取査定のため箱を開けていたところ、庄司浅水氏の著作集をみつけたため写真を一枚とってしまいました。

庄司浅水氏は書誌学研究家・書物研究家として「本の歴史」や本や古書にまつわる著書で有名で、私自身も大変勉強させてもらっいました。(ノンフィクション作家でもある)

私が学生時代のときには古書で全巻を購入し、今も大切に保管してあるので、買取中に見つけたのが何かうれしくなってしまいました。今回は一巻だけでしたが、きっとこのお客様も本が好きに違いないと勝手に思ってしまいました(笑

私はそこまで蒐集家ではないのですが、中でも限定本で庄司浅水『本の歴史』があります。本革装丁で限定300部の内の一冊を保有しています。

ところが庄司浅水著作集は何かプレミアムな物でもなく、普通に現在も高値(限定版は高いです)でなく入手可能な本です。現在なお類を見ないといいますか、研究者がそもそもいないといいますか、昭和58年以降から似た著作が出版された形跡がないため、本について包括的な知識を得るには今尚、庄司浅水著作集は大切な情報源なのではないかという気がします。需要がないから必要ないんだということかもしれませんが、私自身は非常に新しい物を作りたい気持ちがあるんですよね。または作成に携わりたい気持ちといいましょうか。斎藤昌三氏の斎藤昌三著作集 全5巻もさることながら、庄司浅水著作集も紙面の都合なのかわかりませんが参考文献(reference)がないところも、もったいないと思います。斎藤昌三⇒庄司浅水⇒・・・

しかし年々読書をする人が減っているようで、2018年2月26日 日本経済新聞では”全国大学生協連が1日の読書時間について大学生の53%が「ゼロ」と回答したとの調査結果を発表した。” とあります。日本経済新聞

この調査結果の「1日」というのもバイアスがかかって認識してしまうところがありそうで、一週間の期間ならどうなんでしょうかね。

買取中のふとした出来事がきっかけでこのような話をしてしまったわけですが、いろいろな本を買取いたしておりますので、ぜひ不要になられた本や読み終わった本などがございましたら、「哲学堂書店 買取サービス」をどうぞ宜しくお願いいたします。

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