別角度からみる仲正先生と宮台先生

いま話題の哲学情報道徳・倫理ブログもご参考ください

個人的に仲正昌樹先生といえば哲学・思想関連の著作で目にしない日はないくらいの著作を世に出している金沢大学の教授というイメージがとても大きい。約50冊以上にのぼる著作のテーマは哲学・思想といっても過言ではないでしょう。

ただしそういった哲学方面でメディアの話題になることはないですよね~。(うん。わかってます)

数十冊は購読している一人として、実際は統一教会元信者としてメディアのインタビューを受けていたのはちょっと複雑な気持ちでした(笑)(宗教と哲学については只今 書き溜め中です)

また驚きだったのが宮台先生。命に別状はないとのことで安心しましたが、イケイケだった歯に衣着せぬ言動のころの方が危なっかしいイメージがあったので驚きです。犯人は何度も突き刺したりしていることから殺意は強いと思われます。他殺が減少傾向にあると話したばかりのでしたが。。。

宮台先生はメディアでの発信力があり、テレビやラジオやyoutubeでその姿が知られ、とても刺激的だともいえます。去年か一昨年かニュースピックの「思想をrethinkせよ」を紹介しましたが、好きな人には好きなはずです(笑)(最近は宮台先生の言葉をかりればフックとして加速主義傾向にあるようです)

学者先生というのはどちらかというと、小難しいことをぼそぼそ言って、眠むたくなることの方が多いと思いますが、そのようななかで、宮台先生なんかは「クズ」とか「田吾作」とか挑発的な言葉をあえて使っているパフォーマンスなキャラ設定というのはわかるひとにはわかると思うのですがどうでしょう?

また映画評論家としても興味深いですよね。映画評論家といえば町山智浩が有名ですが、神保哲生さんのvideonews「5金スペシャル映画特集」も面白いです。

ただし、山上容疑者モデルの映画「revolution+1」のトークイベントに出席していたというのはいただけないのでは?いまだ「統一教会問題」がしっかり咀嚼されていないにも関わらず作られる映画とは、一方的な意見に針がふり切れている作品だろうと想像に難しくないように思います。加速主義のぶっ壊せというところにのみコミットしてのことなのでしょうか?これに歯に衣着せぬ言動が重なるとヤバイ人に映ってしまいますね。。。(笑)

「統一教会問題」しかり日本のカルトや宗教の問題は、これまた奥が深いと思われます。明治維新以後の「追いつけ型の近代化」により啓蒙主義・普遍主義・合理主義の要素を急激に取り込み、その結果として個人主義に問題を見る意見はよく目にしているところだと思います。このようなポストモダンの只中、「新実在論」や「新実存主義」が話題になりましたが、一方で「霊性論」も溢れ出てきているのが現代。どこに向かおうとしているのか確かなことは言えませんが、個人的にはやはり自然主義の側面はとても強力で全てとは言わないまでも、最低限の共通知として手放すわけにはいかないのではないかと思います。

話は変わりますが、蔵書の中で宮台先生の本は実は少ない(笑)。動画でお腹いっぱいな感じで、読むことがあまりなかったとえます。『サブカルチャー神話解体』と『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』は押さえておりますが、日本の哲学界隈については”意匠”という言葉で蔑視しているような感じが見て取れます。宮台先生の言うところのミメーシスは共感を覚えますが、批判の対象の一つは技術楽観主義のテクノロジーによる人口総ASD化なのでは?と勘ぐっています。

仲正昌樹先生はthe学者というような緻密な入門講義シリーズがあります。いつも勉強させて頂いております。

哲学堂書店 浦山幹生

カール・シュミット入門講義
仲正昌樹
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ハンナ・アーレント「人間の条件」入門講義
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プラグマティズム入門講義
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〈日本哲学〉入門講義
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〈ジャック・デリダ〉入門講義
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ハンナ・アーレント「革命について」入門講義
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ドゥルーズ+ガタリ〈アンチ・オイディプス〉入門講義
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〈後期〉ハイデガー入門講義
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マルクス入門講義
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フーコー〈性の歴史〉入門講義
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