私が生まれる前にも世界は本当に存在していたのか? ものごとには原因と結果があるという確信は、実は思い込みにすぎないのではないか? この世界の当たり前のありようを疑い、立ち止まって問うてみること。それこそが哲学の入口であり核心である。ロック、バークリ、ヒューム、ラッセル、ウィトゲンシュタイン……「経験」や「言語」を足場に考え抜いた哲学者たちの議論を糸口に、素朴にして深遠な哲学の根本問題へといざなう。事実(である)と規範(べき)が織りなす世界の謎を読者とともに思考する、笑いあり涙ありの入門講義。(引用)
第1章 世界のすがた
リアリティの謎
観念論の洞察
条件文的な可能性 ほか
第2章 世界のきまり
必然性あれこれ
ないけど肯定される因果
ランダム性、そして混沌 ほか
第3章 世界にすまう
因果にしみこむ不在性
因果と予防
「である」と「べき」のはざま
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