現象学入門-新しい心の科学と哲学のために

ステファン・コイファー、アントニー・チェメロ 著
田中彰吾、宮原克典 訳
2018年7月31日 発売中
勁草書房

現象学入門-新しい心の科学と哲学のために

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独特の専門用語や論述の難解さで知られる現象学を、英語圏の哲学に特徴的な明晰な論述スタイルで解説。現象学の中心的なテーマは今日の身体性認知科学にこそ最も鮮明に受け継がれている、という独自の観点から、心理学や認知科学との関係に重点を置いて現象学の歴史と現代の展開を描き、その魅力と可能性をわかりやすく生き生きと示す。(引用)

第1章 カントとヴント──18世紀と19世紀の背景
1.1 カントの批判哲学
1.2 ヴィルヘルム・ヴントと科学的心理学の興隆

第2章 エトムント・フッサールと超越論的現象学
2.1 超越論的現象学
2.2 ブレンターノ
2.3 論理学と心理学のあいだ
2.4 イデーン
2.5 時間意識の現象学

第3章 マルティン・ハイデガーと実存的現象学
3.1 日常的世界の理解可能性
3.2 デカルトと事物存在性
3.3 世界内存在
3.4 他者との共存在と世人
3.5 実存的な自己の概念
3.6 死、責め、本来性

第4章 ゲシュタルト心理学
4.1 ゲシュタルト学派による原子論的心理学への批判
4.2 知覚と環境
4.3 ゲシュタルト心理学の影響

第5章 モーリス・メルロ=ポンティ──身体と知覚
5.1 『知覚の現象学』
5.2 現象学、心理学、現象野
5.3 生きられた身体
5.4 知覚の恒常性と自然的対象

第6章 ジャン=ポール・サルトル──現象学的実存主義
6.1 サルトルによる自己の存在論
6.2 不安、前反省的自己、自己欺瞞
6.3 身体と知覚にかんするサルトルの見解
6.4 その他の現象学──ボーヴォワール、ヤング、アルコフ

第7章 ジェームズ・J・ギブソンと生態心理学
7.1 ウィリアム・ジェームズ、機能主義、根本的経験論
7.2 ギブソンの初期の仕事──二つの例
7.3 生態学的アプローチ
7.4 生態学的存在論
7.5 アフォーダンスとインビテーション

第8章 ヒューバート・ドレイファスと認知主義への現象学的批判
8.1 認知革命と認知科学
8.2 「錬金術と人工知能」
8.3 『コンピュータには何ができないか』
8.4 ハイデガー的人工知能

第9章 現象学的認知科学
9.1 フレーム問題
9.2 急進的身体性認知科学
9.3 ダイナミカルシステム理論
9.4 ハイデガー的認知科学
9.5 エナクティヴィズム
9.6 感覚運動アプローチ
9.7 科学的現象学の将来

参考文献

数学の現象学 新装版

数学的直観を扱うために生まれたフッサール現象学
鈴木俊洋 著
2018年5月18日 発売中
法政大学出版局

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数学者フッサールを哲学者に変えた数学論上の問題を現象学発生の問題背景として取り出し、フッサールが最終的に現象学という新しい哲学を創始するに至る過程を辿り、その現象学的方法論によりいかなる数学論が得られるかを提示する。未公刊の草稿やノートなども精査し、数学的対象の直観的把握を巡る問題から、後期フッサールを含めた「フッサール数学論」を解明し、現象学・数学論に新たな展望を示す。

第一部 ヴァイアーシュトラス・プログラムからの課題:フッサール現象学創設前史
序章 「学問からの真正な要求」による哲学への転向
第一章 解析学の算術化の運動(ヴァイアーシュトラス・プログラム)
第二章 なぜ「抽象」でなければならないのか:カントル、フレーゲ、フッサール
第三章 十九世紀数学における「存在論的革命」と現実的無限

第二部 フッサールの現象学創設の過程
序章 ヴァイアーシュトラスからの課題に答えるための道
第四章 出発点としての『算術の哲学』
第五章 『算術の哲学』直後の展開
第六章 抽象とは何か:『論理学研究』における現象学的枠組みの発生
第七章  現象学的対象観の完成
第八章 ヴァイアーシュトラスへの解答:数学的対象の認識論

第三部 数学の現象学の展開
序章 フッサール数学論の展開
第九章  公理的手法の受容と「多様体」概念の発生
第十章 対象の「構成」と間主観性:発生的現象学の道具立ての導入
第十一章 ヒルベルトへの解答とフッサール的数学世界
第十二章 実数の構成と排中律の問題
第十三章 技術から生まれた数学:生活世界からの数学的対象の発生
終章 フッサール数学論の位置づけと意義

感情の哲学: 分析哲学と現象学

感情の哲学: 分析哲学と現象学
西村 清和 著
2018年4月13日発売中
勁草書房

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第1章 感情の認知理論
第2章 命題的態度の現象学
第3章 感情のトポグラフィー
第4章 感情の義務論
第5章 道徳の情操主義
第6章 合理的利他主義と感情
第7章 芸術と感情

客観的な合理性を追求する分析哲学が個人的で現象学的な感情経験をあつかうときには、どのような問題が生じるのか。またそれはいかにして解決されうるのか。分析哲学と現象学が切り結ぶ地点に立って、あらためて感情の原理論の構築を目指す。

書物復権22 復刊書目が公開されました。

哲学・思想・言語・宗教の項目より抜粋

知の歴史学
イアン・ハッキング/出口康夫、大西琢朗、渡辺一弘訳
初版2012・最終版2013年
岩波書店
ISBN :9784000238779
価格:税込5940円(本体5500円)

瞬間と永遠 ジル・ドゥルーズの時間論
檜垣立哉
初版2010・最終版2011年
岩波書店
ISBN :9784000234825
価格:税込5076円(本体4700円)

ことばと対象
W.V.O.クワイン/大出晁、宮館恵訳
初版1984・最終版2004年
勁草書房
ISBN :9784326198733
価格:税込5076円(本体4700円)

ベーシック・インカムの哲学 すべての人にリアルな自由を
フィリップ・ヴァン・パリース/後藤玲子、齊藤拓訳
初版2009・最終版2009年
勁草書房
ISBN :9784326101924
価格:税込6480円(本体6000円)

クローゼットの認識論 セクシュアリティの20世紀
イヴ・コゾフスキー・セジウィック/外岡尚美訳
初版1999・最終版2011年
青土社
ISBN :9784791770700
価格:税込3024円(本体2800円)

表象の奈落 フィクションと思考の動体視力
蓮實重彦
初版2006・最終版2006年
青土社
ISBN :9784791770687
価格:税込2592円(本体2400円)

古典ギリシア語入門(CD付)
池田黎太郎
初版1998・最終版2010年
白水社
ISBN :9784560087732
価格:税込4860円(本体4500円)

芸術崇拝の思想 政教分離とヨーロッパの新しい神
松宮秀治
初版2008・最終版2009年
白水社
ISBN :9784560096383
価格:税込4320円(本体4000円)

解放された観客
ジャック・ランシエール/梶田裕訳
初版2013・最終版2013年
法政大学出版局
ISBN :9784588140501
価格:税込3024円(本体2800円)

数学の現象学 数学的直観を扱うために
鈴木俊洋
初版2013・最終版2013年
法政大学出版局
ISBN :9784588121500
価格:税込4536円(本体4200円)

スピノザ エチカ抄
スピノザ/佐藤一郎編訳
初版2007・最終版2007年
みすず書房
ISBN :9784622087106
価格:税込3672円(本体3400円)

アーレント=ハイデガー往復書簡 1925-1975
ウルズラ・ルッツ編/大島かおり、木田元訳
初版2003・最終版2003年
みすず書房
ISBN :9784622087113
価格:税込6912円(本体6400円)

生のものと火を通したもの 神話論理Ⅰ
クロード・レヴィ=ストロース/早水洋太郎訳
初版2006・最終版2012年
みすず書房
ISBN :9784622081517
価格:税込8640円(本体8000円)

新装版 歴史と階級意識
ジェルジ・ルカーチ/平井俊彦訳
初版1962・最終版1998年
未來社
ISBN :9784624011437
価格:税込4104円(本体3800円)

新装版 理論と実践 社会哲学論集
ユルゲン・ハーバーマス/細谷貞雄訳
初版1975・最終版1999年
未來社
ISBN :9784624010355
価格:税込6264円(本体5800円)

エコノミメーシス
ジャック・デリダ/湯浅博雄、小森謙一郎訳
初版2006・最終版2006年
未來社
ISBN :9784624932541
価格:税込2376円(本体2200円)

詳しくは紀伊國屋書店 書物復権ページをご覧ください。