技術とは何だろうか 三つの講演

マルティン・ハイデガー 著
森 一郎 訳
講談社学術文庫
3月12日 発売

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20世紀最大の哲学者マルティン・ハイデガーが第二次大戦後に行った「技術」をめぐる三つの講演。瓶(かめ)や橋、家屋といった身近な物から出発し、それらの物がどのようなあり方をしているのかを考え、ついには「世界」に到達する講演「物」と「建てること、住むこと、考えること」、そしてモノとヒトを資源として用いながら膨張を続ける現代技術のシステムを問う「技術とは何だろうか」。(引用)

目次


建てること、住むこと、考えること
技術とは何だろうか
編訳者あとがき

ハイデガーと哲学の可能性

森 一郎 著
2018年8月24日 発売中
法政大学出版局

ハイデガーと哲学の可能性

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『存在と時間』はどう書き継がれるべきか? ハイデガーの思考に拠りつつ、それを超えて哲学に意味を見出すことはいかにして可能か? 日本のハイデガー研究を牽引する著者が、カント、マルクス、アリストテレスの今日的読み直しも含め、言語、世界、死、時間、技術、労働、政治といった問題群に真正面から切り込んだ全16章の探究。「愉しい学問」の実践!(引用)


凡 例
第I部 自己と世界
第一章 ハイデガーにおける形式的暗示について
一 語り方の問題
二 「解釈学的直観」の生成
三 『存在と時間』における問いの構造とその遂行意味

第二章 死の明証
一 死に関するデモクラシーと、死の管理体制
二 死を飼い馴らすことと、死によって飼い馴らされること
三 死の経験可能性と、死のリアリティー
四 他者の死と、そのひとごとならなさ
五 「我死につつ在る」という語りと、その遂行的明証性

第三章 自発性の回路 『存在と時間』における世界概念の再検討
一 ハイデガーの「世界」概念の問題性
二 「適所を得させること」と「自己を指示しむけること」
三 自発性の回路としての「有意義性」

第四章 感受性と主体 カントの尊敬論から
一 「主体」という問題
二 主体における自己服従の回路
三 感受性と主体-支配と服従の間

第五章 哲学的言説のパフォーマティヴな性格について
一 現象学の方法的アポリア?
二 「ふるまい」としての語り
三 パフォーマンスとしての哲学
四 気分とレトリック

第II部 時間とその有意義性
第六章 配慮される時間 ハイデガーの世界時間論
一 世界と時間
二 世界時間という蝶番
三 世界時間のまったき構造

第七章 時計と時間
一 時間が「客観的」に与えられる現場
二 尺度としての時計
三 〈尺度するモノ〉と〈尺度されるモノ〉
四 尺度における反照規定
五 時計と時間

第八章 時間の有意義性について
一 陳腐な教訓か、時間論の根本問題か
二 時間の有意義性の意味するもの
三 有限性と〈死への存在〉
四 限りある〈いのち〉の限りなさ
五 有限性への抵抗と、時間のエコノミー

第九章 技術と生産 ハイデガーからマルクスへ
一 ハイデガーとマルクス?
二 技術への問い
三 集立と資本
四 時間のテクノロジー
五 テクネーはスコレーのために

第III部 哲学と政治
第十章 哲学の実存 ハイデガーとアリストテレス
一 実存の哲学と哲学の実存
二 理論と実践の対立の起源へ
三 ソフィアかフロネーシスか
四 観照的生と近代

第十一章 ハイデガーにおける学問と政治 『ドイツの大学の自己主張』再読
一 「ハイデガー問題」とは何であったか
二 『ドイツの大学の自己主張』は何を主張しているか
三 「学問の原初的本質」はどこまで原初的か
四 ハイデガー問題からソクラテス問題へ

第十二章 労働のゆくえ 「ハイデガーからアーレントへ」の途上
一 ハイデガーのマルクス論と労働概念
二 勤労奉仕を奨励する学長
三 労働の擬似存在論
四 労働批判としての「総かり立て体制」論
五 労働者はどこへ?

第十三章 出来事から革命へ ハイデガー、ニーチェ、アーレント
一 始まりの思索者たち
二 反時代的な脱現在化から、近代そのものの批判へ
三 大いなる出来事としての哲学革命
四 新しきものへの自由-将来は原初にやどる
五 『出来事について』から『革命について』へ

第IV部 哲学の可能性
第十四章 共‑脱現在化と共‑存在時性 ハイデガー解釈の可能性
一 存在者と存在、物と世界
二 『存在と時間』における存在者論
三 「もとでの存在」の問題点と、脱現在化
四 物の「共‑脱現在化」の働き
五 物は何を語るか-『マルテの手記』の一節から
六 本来性と非本来性との絡み合い-渡邊二郎の解釈
七 『存在と時間』における「共‑存在時性」の問題群
八 「隔世代倫理」へ-原爆ドームを手がかりに
九 「反‑存在時性」の爛熟-3・11以後

第十五章 政治に対する哲学する者たちの応答可能性 ハイデガーの事例を手がかりに
一 ある戦中と戦後の間-『注記』拾い読み
二 準備的考察-責任の所在
三 政治に対する哲学する者たちの応答可能性
四 われわれの政治責任

第十六章 『存在と時間』はどう書き継がれるべきか
一 夢を追い続けて
二 では、どのようにして書き継ぐか
三 「前半」はどう終わっていたか
四 二通りの暫定的結論めいたもの
五 「時間性のある本質上の時熟可能性」
六 歴史性と時間内部性の絡み合い
七 四方界の反照‑遊戯
八 共‑存在時性の問題群

あとがき
初出一覧
人名索引
著作名索引
事項索引

中動態・地平・竈

ハイデガーの存在の思索をめぐる精神史的現象学
小田切 建太郎 著
2018年7月25日 発売中
法政大学出版局

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人間中心主義を超え、存在という出来事そのものの思索に向かった後期ハイデガー。その途上に現れながらも従来主題的に取り上げられてこなかった〈中動態〉の概念と、家/ポリス/宇宙の中心としての〈竈〉の形象に注目し、エルアイクニスの再帰的運動を解明する。テクストの内在的研究であると同時に、古代ギリシア以来の精神史的・神話学的伝統のなかに現代哲学を位置づけなおす気鋭の研究。(引用)

序 論

はじめに
第一節 中動態の現在-言語学から哲学へ
第二節 ハイデガーと中動態
第三節 ハイデガーと地平
第四節 ハイデガーと竈
むすび-本書の概要

第一部 初期および形而上学期の思想における中動媒体性と時間の地平

第一章 『存在と時間』における現象とロゴスの中動媒体性
はじめに
第一節 本来的現象概念の意味
第二節 現象の所与性
第三節 ロゴスの中動性と媒体性
第四節 意味・了解・解釈
むすび

第二章 関心の中動媒体性
はじめに
第一節 関心と中動態
第二節 アリストテレスの善と自由
第三節 アウグスティヌスの善と自由
第四節 関心と時間性
むすび

第三章 人間中心主義と地平の問題
はじめに
第一節 時間性とテンポラリテート
第二節 テンポラリテートと図式
第三節 一九二七年夏学期講義における存在論と現在の地平図式
第四節 一九二八年夏学期講義における形而上学と将来および既在の地平図式
第五節 人間中心主義と存在論的差異
第六節 地平の限界としての無
むすび

第二部 中期・後期思想における存在の中動媒体性と竈

第四章 人間の脱中心化と存在の中動媒体性
はじめに
第一節 自己批判としての人間の脱中心化
第二節 エルアイクニスと中動媒体性
第三節 竈と中動媒体性-シェリングにおける「生命の竈」を手がかりに
むすび

第五章 竈の精神史-ニーチェを手がかりとして
はじめに
第一節 竈、あるいは控えめな女神の精神史-古代ギリシアへ
第二節 ピュタゴラス学派の竈とその伝統
第三節 ギリシアの家とヘスティア-ふたたび古代へ
第四節 シュノイキア祭とアテナイの竈
第五節 神々の臨在と立ち去り、あるいは誕生と死
むすび

第六章 ハイデガーにおける竈の概観
はじめに
第一節 一九三〇年代『黒ノート』における竈
第二節 一九三〇年代の講義における竈
第三節 竈とアレーテイア-一九六二年のテクストから
むすび

第七章 『アンティゴネー』における竈めぐる彷徨-あるいは人間の離心性について
はじめに
第一節 デイノンとペレイン
第二節 パントポロスとアポロス
第三節 フュプシポリスとアポリス
第四節 パレスティオス-竈をめぐる非家郷者
むすび

第八章 ヘルダーリンと竈
はじめに
第一節 初期詩作における竈
第二節 『ヒュペーリオン』における竈
第三節 悲劇『エンペドクレスの死』におけるウェスタ
第四節 後期詩作における竈
第五節 竈と臍
第六節 Vesta/vest/Veste
むすび

第九章 ヘルダーリン解釈における根源と竈の場所
はじめに
第一節 家の竈
第二節 根源の意味としての覆蔵と発現
第三節 半神の居場所としての竈と〈時〉
第四節 詩人-あるいは夜を守り、夜を明かす者
むすび

第一〇章 イプノスの傍らで-ヘラクレイトスの竈の意味
はじめに
第一節 ヘラクレイトスに関する伝承の解釈
第二節 イプノスとヘスティア
第三節 ヘスティアとロゴス
むすび

結 論

書物復権22 復刊書目が公開されました。

哲学・思想・言語・宗教の項目より抜粋

知の歴史学
イアン・ハッキング/出口康夫、大西琢朗、渡辺一弘訳
初版2012・最終版2013年
岩波書店
ISBN :9784000238779
価格:税込5940円(本体5500円)

瞬間と永遠 ジル・ドゥルーズの時間論
檜垣立哉
初版2010・最終版2011年
岩波書店
ISBN :9784000234825
価格:税込5076円(本体4700円)

ことばと対象
W.V.O.クワイン/大出晁、宮館恵訳
初版1984・最終版2004年
勁草書房
ISBN :9784326198733
価格:税込5076円(本体4700円)

ベーシック・インカムの哲学 すべての人にリアルな自由を
フィリップ・ヴァン・パリース/後藤玲子、齊藤拓訳
初版2009・最終版2009年
勁草書房
ISBN :9784326101924
価格:税込6480円(本体6000円)

クローゼットの認識論 セクシュアリティの20世紀
イヴ・コゾフスキー・セジウィック/外岡尚美訳
初版1999・最終版2011年
青土社
ISBN :9784791770700
価格:税込3024円(本体2800円)

表象の奈落 フィクションと思考の動体視力
蓮實重彦
初版2006・最終版2006年
青土社
ISBN :9784791770687
価格:税込2592円(本体2400円)

古典ギリシア語入門(CD付)
池田黎太郎
初版1998・最終版2010年
白水社
ISBN :9784560087732
価格:税込4860円(本体4500円)

芸術崇拝の思想 政教分離とヨーロッパの新しい神
松宮秀治
初版2008・最終版2009年
白水社
ISBN :9784560096383
価格:税込4320円(本体4000円)

解放された観客
ジャック・ランシエール/梶田裕訳
初版2013・最終版2013年
法政大学出版局
ISBN :9784588140501
価格:税込3024円(本体2800円)

数学の現象学 数学的直観を扱うために
鈴木俊洋
初版2013・最終版2013年
法政大学出版局
ISBN :9784588121500
価格:税込4536円(本体4200円)

スピノザ エチカ抄
スピノザ/佐藤一郎編訳
初版2007・最終版2007年
みすず書房
ISBN :9784622087106
価格:税込3672円(本体3400円)

アーレント=ハイデガー往復書簡 1925-1975
ウルズラ・ルッツ編/大島かおり、木田元訳
初版2003・最終版2003年
みすず書房
ISBN :9784622087113
価格:税込6912円(本体6400円)

生のものと火を通したもの 神話論理Ⅰ
クロード・レヴィ=ストロース/早水洋太郎訳
初版2006・最終版2012年
みすず書房
ISBN :9784622081517
価格:税込8640円(本体8000円)

新装版 歴史と階級意識
ジェルジ・ルカーチ/平井俊彦訳
初版1962・最終版1998年
未來社
ISBN :9784624011437
価格:税込4104円(本体3800円)

新装版 理論と実践 社会哲学論集
ユルゲン・ハーバーマス/細谷貞雄訳
初版1975・最終版1999年
未來社
ISBN :9784624010355
価格:税込6264円(本体5800円)

エコノミメーシス
ジャック・デリダ/湯浅博雄、小森謙一郎訳
初版2006・最終版2006年
未來社
ISBN :9784624932541
価格:税込2376円(本体2200円)

詳しくは紀伊國屋書店 書物復権ページをご覧ください。