スピノザ 力の存在論と生の哲学

スピノザ 力の存在論と生の哲学

秋保 亘 著
2019年1月26日 発売中
法政大学出版局

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スピノザの生を切実に貫いていた問いとは、いったい何だったのか──。みずからの名をもって一人称で語る最初期の著作『知性改善論』でその哲学的企てを開始したスピノザは、いかなる道をたどって稀代の哲学書『エチカ』に到達したのか? スピノザ哲学の生成と展開を緻密に再構成し、その総体を〈生の肯定の哲学〉として一貫した姿で描き出す、正統にして革新的な挑戦。気鋭の著者が放つ渾身の論考(引用)

目次
序 論

第一章 スピノザ哲学の開始点――確実性の問題
第一節 学の目的――スピノザ哲学のもくろみ
第二節 確実性の問題

第二章 実在と本質――スピノザ形而上学の問題
第一節 『改善論』における実在と本質の問題――個別性
第二節 個別的なものの本質と実在――実在の多義性・本質の優位・自然の順序
第三節 『改善論』の定義論(1)――定義論と順序づけ 「方法の第二部」の標的
第四節 『改善論』における定義論の理論的困難と確固永遠なるものの問題

第三章 スピノザ形而上学の構造――本質・実在・力能
第一節 『エチカ』冒頭における定義の問題
第二節 属性・本質・完全性・事象性・力能――力の存在論

第四章 Ratio seu Causa――原因あるいは理由
第一節 デカルトにおけるcausa sive ratio
第二節 スピノザにおける原因と理由

第五章 個別的なものの実在と本質
第一節 個別的なものの実在――有限性の問題
第二節 個別的なものの本質

第六章 本質・実在・力能――永遠性
個別的なものの永遠性――本質と実在

結論 力の存在論と生の哲学

新装版 スピノザ エチカ抄

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書物復権2018年
スピノザ 著
佐藤 一郎 訳
2018年5月28日 発売中
みすず書房 新装版

スピノザ エチカ抄

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スピノザは無神論者として、死後もしばらくはその名を口にするのが憚られ、著作も表立っては流布されることが難しかった。だが時を経て、レッシング、ゲーテなどのドイツの文学者が先駆けになって共感を呼び集め、さらにドイツ観念論の哲学者たちによってその哲学が議論の的になるまでの思潮は、スピノザ・ルネッサンスと呼ばれる。スピノザほど多くの人々を共感で惹きつけた哲学者はおそらくいない。
(引用)

第一部 神について
第二部 精神の自然の性と起源について
第三部 感情の起源と自然の性について〔抄〕
第四部 人間の奴隷状態、あるいは感情の勢力について〔抄〕
第五部 知性の力、あるいは人間の自由について