エコラリアス

エコラリアス

言語の忘却について
ダニエル・ヘラー=ローゼン 著
関口涼子 訳
2018年6月8日 発売中
みすず書房

エコラリアス

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「エコラリアス」とは、「エコー(反響)」+「ラリア(話)」の複数形で「反響言語」と訳される。言葉はいつも消えてしまった言葉のエコーとしてあり、失われた言語が響いている。忘却は創造の源であるとともに流離こそが言語の核心であることを明かす。フランス哲学のデリダ的脱構築とフーコー的アルケオロジーを継承し織り成す言語哲学の一冊。

第1章 喃語の極み
第2章 感嘆詞
第3章 アレフ
第4章 消滅危惧音素
第5章 H&Co.
第6章 流離の地で
第7章 行き止まり
第8章 閾
第9章 地層
第10章 地滑り
第11章 文献学の星
第12章 星はまた輝く
第13章 ニンフの蹄
第14章 劣った動物
第15章 アグロソストモグラフィー
第16章 Hudba
第17章 分裂音声学
第18章 アブー・ヌワースの試練
第19章 船長の教え
第20章 詩人の楽園
第21章 バベルの塔
解説 ダニエル・ヘラー=ローゼンとは何者か?
訳者あとがき
原註
参考文献

日本人のこころの言葉 鈴木大拙

日本人のこころの言葉 鈴木大拙

竹村牧男 著
2018年6月5日 発売中
創元社

日本人のこころの言葉 鈴木大拙

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日本が世界に誇る宗教哲学者・鈴木大拙は明治3年(1870年)に生まれ、若くして禅の奥義を体得、27歳で渡米して10余年にわたって仏教活動を展開する。戦後も欧米の多くの大学で講義をするとともに、一流の思想家や哲学者と交流しながら、95歳で没するまで仏教の人間観や世界観を広め世界から注目される。禅や日本浄土教に基づく広く深い思想から発せられた言葉を、膨大な著作や同時代に生きた人々の証言から選んで解説。(引用)

言葉編
1大拙の禅─無心ということ
2大拙の禅─即非の論理
3日本的霊性─浄土教と禅
4大悲に生きる
5東洋と西洋など

生涯編
略年譜
大拙の生涯と思想

認知語用論の意味論

認知語用論の意味論

真理条件的意味論を越えて
Linguistic Meaning,Truth Conditions and Relevance. The Case of Concessives(2005)
コリン・イテン 著
武内道子、黒川尚彦、山田大介 訳
2018年6月5日 発売中
ひつじ書房

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従来の真理条件に基づいた意味論を却下し、認知語用理論としての関連性理論の、概念的意味対手続き的意味の区別に基づいた言語的意味論の書。手続き的意味の本質とその後の広がりを理解するための礎となる。

第1章 言語的意味と真理条件
1.1 言語と世界
1.2 言語的意味への真性に基づくアプローチ
1.3 言語的意味決定不十分性の挑戦
1.4 「非真理条件的」言語的意味
1.5 「非真理条件的」言語表現
1.6 「非真理条件的」言語表現の意味論的クラス

第2章 「非真理条件的」意味への諸アプローチ
2.1 真理条件的枠組みにおける「非真理条件的」意味
2.2 フレーゲ:意義、指示、トーン、発話の力
2.3 カプラン:意味の意味論と使用の意味論
2.4 前提によるアプローチ
2.5 発話行為理論
2.6 結論

第3章 関連性理論と「非真理条件的」意味
3.1 イントロダクション
3.2 関連性と(意図明示的)伝達
3.3 概念的情報と手続き的情報
3.4 明示的伝達と非明示的伝達
3.5 関連性理論と真理条件
3.6 「非真理条件的」意味の多様性
3.7 結論

第4章 否認、コントラスト、訂正:butの意味
4.1 譲歩性とその表現
4.2 P but Qの解釈
4.3 あいまい性分析
4.4 いくつのbutがあるのか
4.5 グライスのbutの考え方
4.6 概念か手続きか
4.7 Butの機能的単義性の見解
4.8 関連性理論による分析に向けて
4.9 顕在的想定の否認

第5章 譲歩と否認:although の意味
5.1 Butとalthoughの違い
5.2 Q although P / Although P, Qの解釈
5.3 Althoughの意味への伝統的アプローチ
5.4 関連性理論による分析
5.5 Q although P対Although P, Q
5.6 But 対although再訪

第6章 Evenとeven if
6.1 譲歩的条件文
6.2 出発点:Bennett (1982)の分析
6.3 合意点と争点
6.4 全称的分析
6.5 代替案としての存在的分析:Francescott(1995)
6.6 評価
6.7 Evenの尺度的分析
6.8 Evenの手続き的尺度分析
6.9 譲歩性再訪

結章
意味論的無垢、合成性、認知
手続き的意味

近代日本語の形成と欧文直訳的表現

近代日本語の形成と欧文直訳的表現

八木下孝雄 著
2018年5月31日 発売中
勉誠出版

近代日本語の形成と欧文直訳的表現

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「バタくさい」文章はどのようにして生まれたか?
近代、西欧の言語は、日本語の語彙・文法・文体等に大きな影響を与えた。
とくに、欧文を直訳的に翻訳した表現は、新たな発想を促し、表現構造を産むことで、日本語を活性化させてきた。
今もなお日本語に根付く欧文直訳的表現は、外国語を受け入れるなかで、どのように生成・受容されてきたのか?
英語教育における欧文訓読を鍵に、文・句・文法のレベルで翻訳を捉え、近代語の成立過程の一端を明らかにする。
(引用)

はじめに
序章
第1部 英語教育・英語学習における訳出法
第1章 New National 1st Reader における訳出法
第2章 New National 2nd Reader における訳出法
第3章 New National 3rd Reader における訳出法
第4章 第1部のまとめ

第2部 翻訳文における訳出法
第1章 The Boscomb Valley Mysteryの翻訳における訳出法
第2章 Self-Helpの明治期翻訳における訳出法
第3章 第2部のまとめ

第3部 翻訳以外の文章における欧文直訳的表現
第1章 夏目漱石の文章における欧文直訳的表現
第2章 芥川龍之介の文章における欧文直訳的表現
第3章 第3部のまとめ
終章

フランス認識論における非決定論の研究&キルケゴールとデンマーク哲学&理系の学生と学ぶ倫理

フランス認識論における非決定論の研究&キルケゴールとデンマーク哲学&理系の学生と学ぶ倫理

『フランス認識論における非決定論の研究』
伊藤邦武 著
2018年5月30日 発売中
晃洋書房

フランス認識論における非決定論の研究

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19世紀末から20世紀初頭にかけて、フランス第三共和政時代に展開された非決定論。3人の思想家、ブートルー、ポアンカレ、デュルケームを中心に彼らの哲学的議論の内容を概観し、今日の哲学的反省に対する意味を検討する。

『キルケゴールとデンマークの哲学・神学』
アドルフ・アドラー 著
フレデリック・クリスチャン・シバーン 著
大坪哲也 訳
2018年5月30日 発売中
晃洋書房

キルケゴールとデンマークの哲学・神学

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キェルケゴールは当時とても影響力が強かったヘーゲル哲学・ヘーゲル主義の批判者としても知られているが、ヘーゲル哲学がそんな彼とデンマークに与えた影響を2人の思想家、アドラーとシバーンのヘーゲル哲学に関わる主要著作を収録。ヘーゲル哲学の影響史を紐解く上でも重要な一冊

『理系の学生と学ぶ倫理』
上杉敬子 著
2018年5月30日 発売中
晃洋書房

理系の学生と学ぶ倫理

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理系の学生に向けた、いちばんやさしい技術者倫理の本。製品やシステムに問題が起きたとき、誰の立場に立って考えるのが最適かなど、倫理的問題に直面したときの思考のツールを紹介する。

古典ギリシア語入門 CD付

古典ギリシア語入門 CD付

書物復権2018年
池田 黎太郎 著
2018年5月26日 発売中
白水社 新装復刊版

古典ギリシア語入門

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詩、悲劇、喜劇、歴史、哲学、科学などの分野においてすぐれた作品を古典時代に生み出し、西欧の文化と学問の源泉であるギリシア語。しかし同時に“It’s Greek to me.”と言う表現があるように、非常に難解な言語でもあります。この文法書は、簡略にしてポイントを押さえた文法解説と、豊富な練習問題で、くじけることなく習得への道がひらけるように配慮しました。全問題に解答・音声付きの画期的入門書。簡潔にして本格的。
(引用)

ギリシア語のアルファベット
発音
屈折変化
動詞変化
現在時制
名詞変化(第一・第二変化)
冠詞
未来時制
未完了過去時制
形容詞の変化〔ほか〕

新装版 スピノザ エチカ抄

新装版 スピノザ エチカ抄

書物復権2018年
スピノザ 著
佐藤 一郎 訳
2018年5月28日 発売中
みすず書房 新装版

スピノザ エチカ抄

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スピノザは無神論者として、死後もしばらくはその名を口にするのが憚られ、著作も表立っては流布されることが難しかった。だが時を経て、レッシング、ゲーテなどのドイツの文学者が先駆けになって共感を呼び集め、さらにドイツ観念論の哲学者たちによってその哲学が議論の的になるまでの思潮は、スピノザ・ルネッサンスと呼ばれる。スピノザほど多くの人々を共感で惹きつけた哲学者はおそらくいない。
(引用)

第一部 神について
第二部 精神の自然の性と起源について
第三部 感情の起源と自然の性について〔抄〕
第四部 人間の奴隷状態、あるいは感情の勢力について〔抄〕
第五部 知性の力、あるいは人間の自由について

新装版 アーレント=ハイデガー往復書簡

新装版 アーレント=ハイデガー往復書簡

書物復権2018年 みすず書房
ハンナ・アーレント 著
マルティン・ハイデガー 著
ウルズラ・ルッツ 編集
大島かおり、木田元 訳
2018年5月28日 発売中
みすず書房 新装版

アーレント=ハイデガー往復書簡

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1925-75年の手紙とその他の文書
まなざし
再会

エピローグ

補遺
文書1から168までについての注記
遺稿からの補足的記録文書
編者のあとがき

訳者あとがき

人名索引
文献一覧
略号/略記されている引用文献
アーレントの言及されている著作
ハイデガーの言及されている著作
収録文書一覧

ハイデガーの詩

認知言語学とは何か

認知言語学とは何か

あの先生に聞いてみよう
高橋英光、野村益寛、森 雄一 編集
西村義樹、長谷川明香、松本 曜、早瀬尚子、大橋 浩、長谷部陽一郎、岡田禎之、大堀壽夫、本多 啓 著
2018年5月23日 発売中
くろしお出版

認知言語学とは何か

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これまでの入門概説書・教科書は、道具立てや事例研究の紹介にとどまりがちであり、「認知言語学とは何か」「なぜこんなことを問題にするのか」といった問いに答えようとするものはあまりないように思われる。そのため、認知言語学が全体として何をどのように目指しているのかという問題意識が、学部学生はもちろんのこと、認知言語学を専攻する大学院生にも十分あるとは言いがたいのが現状である。その結果、プロトタイプ、メタファー、イメージ・スキーマといった用語を振り回せば認知言語学になると思われたり、しばしば論文に図が多く含まれることから「お絵描き」言語学のように揶揄されたりすることもある。さらには、「認知言語学者たちは、(中略)自分たちは認知の知られざる部分について何の発見もするつもりのないことを告白すべきであろう」(今井邦彦『言語理論としての語用論』2015年、開拓社、p.180)といった批判も招いている。
こうした現状は、認知言語学の裾野を広げるだけでなく、全体のレベルを上げていく上でも改善、打開する必要がある。このような観点から、認知言語学の基本をひと通り勉強した人なら誰もが抱くような11の疑問について「そうだ、あの先生にきいてみよう! 」というわけで適任の認知言語学者に執筆を依頼して出来上がったのが本書である。

第1章 認知言語学のどこが「認知的」なのだろうか?
西村義樹・長谷川明香 著

第2章 認知言語学の文法観はどこが独自なのだろうか?
野村益寛 著

第3章 認知言語学の意味観はどこが独自なのだろうか?
松本曜 著

第4章 認知言語学は語用論についてどのように考えているのだろうか?
早瀬尚子 著

第5章 レトリックはなぜ認知言語学の問題になるのだろうか?
森雄一 著

第6章 文法化はなぜ認知言語学の問題になるのだろうか?
大橋浩 著

第7章 コーパスを利用することで認知言語学にとって何がわかるだろうか?
長谷部陽一郎 著

第8章 認知言語学は言語普遍性、個別言語の特殊性についてどのように考えているのだろうか?
岡田禎之 著

第9章 認知言語学は言語習得・言語進化についてどのように考えているのだろうか?
大堀壽夫 著

第10章 認知言語学はヒトの認知について何かを明らかにしたのだろうか?
本多啓 著

第11章 認知言語学はどこへ向かうのだろうか?
高橋英光 著

はざまの哲学

はざまの哲学

野家啓一 著
2018年5月25日 発売中
青土社

はざまの哲学

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どちらでもあり、どちらでもない、哲学的思索のラディカリズム。
未知と既知、科学と哲学、事実と虚構、記憶と忘却。
背反するどちらか一方に定位するのではなく、その〈はざま〉で紡がれた思索が、わたしたちの日常に深く根ざした「真理」や「常識」に揺さぶりをかける。
科学哲学、分析哲学、現象学、物語り論の境界線上に、しなやかな文体で刻まれた、哲学的探究の軌跡。

Ⅰ未知と既知のはざま―哲学のために
1哲学とは何か―科学と哲学のはざまで
未知と既知のあいだ
自然哲学から自然科学へ
自然主義と心脳因果
コスモロジーの復権
おわりに

2哲学のアイデンティティ・クライシス
哲学は何の役に立つのか?
「有用性」とスローサイエンス
哲学無用論(Ⅰ)―自然主義の挑戦
哲学無用論(Ⅱ)―ローティの「哲学の終焉」論
哲学に何ができるか

Ⅱ科学と哲学のはざま―科学哲学
3「真理」の構成的側面―プラトニズムとニヒリズムのはざまで
等身大の真理を求めて
言語行為論
パラダイム論
直観主義
「人間の顔」をした真理

4マッハ科学論の現代的位相―実証主義と反実証主義のはざまで
マッハ評価の推移
マッハと世紀末思想
「実証主義」への反逆
『感覚の分析』と現象学
「物理学的現象学」の構想

5科学と形而上学のはざまで―ホワイトヘッド『科学の近代世界』再読
精密さはつくりもの
ホワイトヘッドの科学革命論
科学と形而上学
物語り論と因果性

Ⅲ言語と哲学のはざま―現象学と分析哲学
6フッサール現象学と理性の臨界
最後のデカルト主義者
理性の不安
「乏しき時代」の哲学者
身体・地平・大地
「故郷世界」としてのヨーロッパ
遺産相続人たち

7言語の限界と理性の限界――分析哲学からポスト分析哲学へ
理性批判と理性の危機
言語批判と言語の限界
ポスト分析哲学への道

8「分析哲学」私論―親和と違和のはざまで
居心地の悪さ
分析哲学=科学哲学?
分析哲学vs. 大陸哲学
ポスト分析哲学
私にとっての分析哲学

Ⅳ科学と社会のはざま―科学技術社会論
9「情報内存在」としての人間―知識と情報のはざまで
情報の「意味」と「価値」
情報の語用論
情報の人間学

10科学技術との共生―技術主義と精神主義のはざまで
科学・技術・科学技術
科学者のエートス―CUDOSとPLACE
科学技術とリスク社会
科学的合理性と社会的合理性
科学技術のシヴィリアン・コントロール

Ⅴ記憶と忘却のはざま―東北の地から
11東北の地から―震災と復興のはざまで
哲学に何ができるか
災害ユートピア
風土と「殺風景」
宮沢賢治と物語の力
信頼の危機
トランス・サイエンスの時代
「リスク社会」を生きる
受益圏と受苦圏
世代間倫理と「七世代の掟」
「CUDOS」から「RISK」へ

12「今を生きる」ということ―記憶と忘却のはざまで
良寛の言葉
物語の力
トランス・サイエンスの時代
未来世代への責任