意識と自己

意識と自己

アントニオ・ダマシオ 著
田中三彦 訳
2018年6月11日 発売中
講談社学術文庫
講談社

意識と自己

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本書は『無意識の脳 自己意識の脳』(講談社刊 2003年)を原本とし、文庫化にあたり改題されたものです。
身体が誘発する情動はいかに感情として「私」に認識されるのか。意識が生まれるとはどういう事態か。身体・情動から感情がいかに作られ、その認識に意識はどう働くのか。神経学者の刺激的な仮説。

第一章 光の中に足を踏み入れる
第二章 情動と感情
第三章 中核意識
第四章 なんとなく推測される気配
第五章 有機体と対象
第六章 中核意識の形成
第七章 拡張意識
第八章 意識の神経学
第九章 感情を感じる

フェリックス・ガタリ

フェリックス・ガタリ

危機の世紀を予見した思想家
ギャリー・ジェノスコ 著
杉村昌昭、松田正貴 翻訳
2018年6月11日 発売中
(叢書・ウニベルシタス)
法政大学出版局

フェリックス・ガタリ

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ドゥルーズとの共同執筆で知られる哲学者ガタリの生涯とその思想の射程を論じる批評的入門書。ガタリのつくりあげた独創的な諸概念についての形而上学的議論にとどまることなく、彼の精神科医としての臨床経験、活動家としての社会的実践をたどり、その理論の今日的意義を明らかにする。資本主義批判、グローバリゼーション批判の文脈においてもいまこそ読まれるべきガタリのすべて。(引用)

序章
本書のあらまし
なぜガタリを読むのか
各章について

第一章 若き活動家の形成
ユースホステル運動におけるフランスのアノマリー
制度を問うこと
学内印刷所
協同会議
状況の/における精神分析
時間割の機能

第二章 横断性と政治
横断性とは何か
横断性のツール
時刻表の問題
横断性のグローバル化

第三章 主観性、芸術、そしてエコゾフィー
非‐超越的エコロジーへの長い道のり
三つのエコロジー
三つのエコロジー的ヴィジョン
領域横断的エコロジー

第四章 非シニフィアンの記号論
物質的分子革命
プラスチックのカード、磁気ストライプ、技術的物質性(テクノマテリアリティ)
部分記号のダイアグラム性
かつては意味、これからはテクノ政治

第五章 情報の条里化
ディスクナンバー
内部植民地主義(エンドコロニアリスト)的暴力としての行政的利便性
脱コード化と再コード化の流れ
オーストラリアのアボリジニーに見られる無秩序な情報的服従
ゴージット

第六章 マイナーシネマ
マイナーなものを考えること
シネマをマイナー化すること
非シニフィアンのシネマ的部分記号
反精神医学のシネマ

第七章 情動と癲癇
粘着性
情動のタイプ
音と発作
癲癇の潜在的な力
癲癇的情動のこれから
結び

原注
訳注
参考文献
参照メディア一覧
訳者解題 フェリックス・ガタリのシナリオ──本書をとおして『UIQの愛』を読む(松田正貴)
訳者あとがき(杉村昌昭)
索 引

主権の二千年史

主権の二千年史

正村俊之 著
2018年6月11日 発売中
講談社選書メチエ
講談社

主権の二千年史

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なぜ民主主義は危機に陥ったのか? 古代ギリシア以来の壮大な歴史をたどり、真の理解の下で重要な提言を行う画期的な試み。今日、民主主義の危機が叫ばれることが多い。日本でも投票率は1980年代をピークに下降の一途をたどり、民主的な選挙で選ばれたはずの政治家に反対するデモが行われることもめずらしくなくなった。
振り返れば、民主主義が正当な統治形態とみなされるようになったのは20世紀に入ってからのことにすぎない。そして、早くも20世紀後半には民主主義の限界や欠陥が指摘されるようになった。本書は、今や危機に瀕している近代的な民主主義が成立する過程を、古代ギリシア以来の二千年以上に及ぶ歴史の中で描き出す壮大な試みである。(引用)

第一章 近代民主主義とは?
1 機能分化した政治システム
2 人民主権・立憲主義・代表原理
3 古代民主政と近代民主主義
4 民主主義の「ありそうもなさ」
5 社会の自己組織化としての近代民主主義
第二章 近代民主主義への道
1 供犠と権力──自己否定的な自己組織化様式
2 西欧中世における王権観念の変遷
3 封建制とキリスト教
4 中世前期-聖俗二元体制の形成
5 中世後期-教会の国家化と国家の教会化 (1)
6 中世後期-教会の国家化と国家の教会化 (2)
7 立憲主義・代表制・人民主権論
8 自己否定的な自己組織化様式の否定
第三章 近代民主主義の成立と構造
1 近代の中の中世
2 絶対主義国家の過渡的性格
3 市民革命と脱宗教化
4 市民的公共性と近代民主主義
5 政治システムの機能分化
6 機能分化の基礎的条件-「公と私」の分離
7 機能分化の追加的条件-三つの限定
8 近代の自己組織化様式
第四章 近代民主主義の揺らぎ
1 戦後体制の崩壊
2 領域的限定からの乖離
3 規範的限定からの乖離
4 方法的限定からの乖離
5 近代社会の変容
6 近代民主主義の危機
エピローグ 情報化時代の民主主義
1 民主主義をめぐる理論と実践
2 遠隔デモクラシー
3 現代的な自己組織化と民主主義

プラトン著書・参考書一覧の作成

プラトン著書・参考書一覧の作成

著書・参考書 一覧リストのプラトンがやっと出来上がりました。

デザインはこれから手を入れていこうとは思いますが、一応の完成としておきます。
やはり翻訳の数もずば抜けて多いプラトン。その影響力もさることながら、一覧作成も数倍かかってしまいました。
作成していて思ったのは、日本においてはプラトンが哲学の入口となって知られるようになっていったのがわかるような気がしました。明治41年(1908年)には木村鷹太郎 訳にてプラトン全集全5巻が富山房出版から出ていますし、昭和7年(1932年)から昭和19年(1944年)にかけて岡田正三 訳 プラトン全集全5巻が第一書房から出ています。

現代もプラトンの著作は対話篇ということもあり、取っ付きやすいところがあるので入門と称した本ではプラトンを扱うことが多いですね。哲学というものの入り口に良いか悪いかは別としても、新しい視点を与えてくれるとう点ではプラトンほど影響力をもつ人はいないかもしれません。個人的にはひとまず科学論や科学思想などから哲学をみていった方が、こと日本においては誤解も少なくなるのではと思っておりますが。

次回はアリストテレス以降を仕上げていきたいと思います。

 

※匿名様 パルメニデスに記載漏れの参考書をご指摘くださりありがとうございます。
メッセージチャットよりご指摘くださりありがとうございます。
カール・フリードリヒ・フォン・ヴァイツゼカー『パルメニデスからハイゼンベルクまで」法政大学出版局(2013)
より包括的なものを作っていこうと思っておりますので、また記載漏れや良いアイディアなどございましたらご教示ください。
この度はご協力いただき誠に感謝いたします。

どうぞ今後とも宜しくお願いいたします。

エコラリアス

エコラリアス

言語の忘却について
ダニエル・ヘラー=ローゼン 著
関口涼子 訳
2018年6月8日 発売中
みすず書房

エコラリアス

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「エコラリアス」とは、「エコー(反響)」+「ラリア(話)」の複数形で「反響言語」と訳される。言葉はいつも消えてしまった言葉のエコーとしてあり、失われた言語が響いている。忘却は創造の源であるとともに流離こそが言語の核心であることを明かす。フランス哲学のデリダ的脱構築とフーコー的アルケオロジーを継承し織り成す言語哲学の一冊。

第1章 喃語の極み
第2章 感嘆詞
第3章 アレフ
第4章 消滅危惧音素
第5章 H&Co.
第6章 流離の地で
第7章 行き止まり
第8章 閾
第9章 地層
第10章 地滑り
第11章 文献学の星
第12章 星はまた輝く
第13章 ニンフの蹄
第14章 劣った動物
第15章 アグロソストモグラフィー
第16章 Hudba
第17章 分裂音声学
第18章 アブー・ヌワースの試練
第19章 船長の教え
第20章 詩人の楽園
第21章 バベルの塔
解説 ダニエル・ヘラー=ローゼンとは何者か?
訳者あとがき
原註
参考文献

日本人のこころの言葉 鈴木大拙

日本人のこころの言葉 鈴木大拙

竹村牧男 著
2018年6月5日 発売中
創元社

日本人のこころの言葉 鈴木大拙

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日本が世界に誇る宗教哲学者・鈴木大拙は明治3年(1870年)に生まれ、若くして禅の奥義を体得、27歳で渡米して10余年にわたって仏教活動を展開する。戦後も欧米の多くの大学で講義をするとともに、一流の思想家や哲学者と交流しながら、95歳で没するまで仏教の人間観や世界観を広め世界から注目される。禅や日本浄土教に基づく広く深い思想から発せられた言葉を、膨大な著作や同時代に生きた人々の証言から選んで解説。(引用)

言葉編
1大拙の禅─無心ということ
2大拙の禅─即非の論理
3日本的霊性─浄土教と禅
4大悲に生きる
5東洋と西洋など

生涯編
略年譜
大拙の生涯と思想

認知語用論の意味論

認知語用論の意味論

真理条件的意味論を越えて
Linguistic Meaning,Truth Conditions and Relevance. The Case of Concessives(2005)
コリン・イテン 著
武内道子、黒川尚彦、山田大介 訳
2018年6月5日 発売中
ひつじ書房

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従来の真理条件に基づいた意味論を却下し、認知語用理論としての関連性理論の、概念的意味対手続き的意味の区別に基づいた言語的意味論の書。手続き的意味の本質とその後の広がりを理解するための礎となる。

第1章 言語的意味と真理条件
1.1 言語と世界
1.2 言語的意味への真性に基づくアプローチ
1.3 言語的意味決定不十分性の挑戦
1.4 「非真理条件的」言語的意味
1.5 「非真理条件的」言語表現
1.6 「非真理条件的」言語表現の意味論的クラス

第2章 「非真理条件的」意味への諸アプローチ
2.1 真理条件的枠組みにおける「非真理条件的」意味
2.2 フレーゲ:意義、指示、トーン、発話の力
2.3 カプラン:意味の意味論と使用の意味論
2.4 前提によるアプローチ
2.5 発話行為理論
2.6 結論

第3章 関連性理論と「非真理条件的」意味
3.1 イントロダクション
3.2 関連性と(意図明示的)伝達
3.3 概念的情報と手続き的情報
3.4 明示的伝達と非明示的伝達
3.5 関連性理論と真理条件
3.6 「非真理条件的」意味の多様性
3.7 結論

第4章 否認、コントラスト、訂正:butの意味
4.1 譲歩性とその表現
4.2 P but Qの解釈
4.3 あいまい性分析
4.4 いくつのbutがあるのか
4.5 グライスのbutの考え方
4.6 概念か手続きか
4.7 Butの機能的単義性の見解
4.8 関連性理論による分析に向けて
4.9 顕在的想定の否認

第5章 譲歩と否認:although の意味
5.1 Butとalthoughの違い
5.2 Q although P / Although P, Qの解釈
5.3 Althoughの意味への伝統的アプローチ
5.4 関連性理論による分析
5.5 Q although P対Although P, Q
5.6 But 対although再訪

第6章 Evenとeven if
6.1 譲歩的条件文
6.2 出発点:Bennett (1982)の分析
6.3 合意点と争点
6.4 全称的分析
6.5 代替案としての存在的分析:Francescott(1995)
6.6 評価
6.7 Evenの尺度的分析
6.8 Evenの手続き的尺度分析
6.9 譲歩性再訪

結章
意味論的無垢、合成性、認知
手続き的意味

近代日本語の形成と欧文直訳的表現

近代日本語の形成と欧文直訳的表現

八木下孝雄 著
2018年5月31日 発売中
勉誠出版

近代日本語の形成と欧文直訳的表現

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「バタくさい」文章はどのようにして生まれたか?
近代、西欧の言語は、日本語の語彙・文法・文体等に大きな影響を与えた。
とくに、欧文を直訳的に翻訳した表現は、新たな発想を促し、表現構造を産むことで、日本語を活性化させてきた。
今もなお日本語に根付く欧文直訳的表現は、外国語を受け入れるなかで、どのように生成・受容されてきたのか?
英語教育における欧文訓読を鍵に、文・句・文法のレベルで翻訳を捉え、近代語の成立過程の一端を明らかにする。
(引用)

はじめに
序章
第1部 英語教育・英語学習における訳出法
第1章 New National 1st Reader における訳出法
第2章 New National 2nd Reader における訳出法
第3章 New National 3rd Reader における訳出法
第4章 第1部のまとめ

第2部 翻訳文における訳出法
第1章 The Boscomb Valley Mysteryの翻訳における訳出法
第2章 Self-Helpの明治期翻訳における訳出法
第3章 第2部のまとめ

第3部 翻訳以外の文章における欧文直訳的表現
第1章 夏目漱石の文章における欧文直訳的表現
第2章 芥川龍之介の文章における欧文直訳的表現
第3章 第3部のまとめ
終章

フランス認識論における非決定論の研究&キルケゴールとデンマーク哲学&理系の学生と学ぶ倫理

フランス認識論における非決定論の研究&キルケゴールとデンマーク哲学&理系の学生と学ぶ倫理

『フランス認識論における非決定論の研究』
伊藤邦武 著
2018年5月30日 発売中
晃洋書房

フランス認識論における非決定論の研究

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19世紀末から20世紀初頭にかけて、フランス第三共和政時代に展開された非決定論。3人の思想家、ブートルー、ポアンカレ、デュルケームを中心に彼らの哲学的議論の内容を概観し、今日の哲学的反省に対する意味を検討する。

『キルケゴールとデンマークの哲学・神学』
アドルフ・アドラー 著
フレデリック・クリスチャン・シバーン 著
大坪哲也 訳
2018年5月30日 発売中
晃洋書房

キルケゴールとデンマークの哲学・神学

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キェルケゴールは当時とても影響力が強かったヘーゲル哲学・ヘーゲル主義の批判者としても知られているが、ヘーゲル哲学がそんな彼とデンマークに与えた影響を2人の思想家、アドラーとシバーンのヘーゲル哲学に関わる主要著作を収録。ヘーゲル哲学の影響史を紐解く上でも重要な一冊

『理系の学生と学ぶ倫理』
上杉敬子 著
2018年5月30日 発売中
晃洋書房

理系の学生と学ぶ倫理

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理系の学生に向けた、いちばんやさしい技術者倫理の本。製品やシステムに問題が起きたとき、誰の立場に立って考えるのが最適かなど、倫理的問題に直面したときの思考のツールを紹介する。

古典ギリシア語入門 CD付

古典ギリシア語入門 CD付

書物復権2018年
池田 黎太郎 著
2018年5月26日 発売中
白水社 新装復刊版

古典ギリシア語入門

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詩、悲劇、喜劇、歴史、哲学、科学などの分野においてすぐれた作品を古典時代に生み出し、西欧の文化と学問の源泉であるギリシア語。しかし同時に“It’s Greek to me.”と言う表現があるように、非常に難解な言語でもあります。この文法書は、簡略にしてポイントを押さえた文法解説と、豊富な練習問題で、くじけることなく習得への道がひらけるように配慮しました。全問題に解答・音声付きの画期的入門書。簡潔にして本格的。
(引用)

ギリシア語のアルファベット
発音
屈折変化
動詞変化
現在時制
名詞変化(第一・第二変化)
冠詞
未来時制
未完了過去時制
形容詞の変化〔ほか〕