7月 2018Archive

現象学入門-新しい心の科学と哲学のために

現象学入門-新しい心の科学と哲学のために

ステファン・コイファー、アントニー・チェメロ 著
田中彰吾、宮原克典 訳
2018年7月31日 発売中
勁草書房

現象学入門-新しい心の科学と哲学のために

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独特の専門用語や論述の難解さで知られる現象学を、英語圏の哲学に特徴的な明晰な論述スタイルで解説。現象学の中心的なテーマは今日の身体性認知科学にこそ最も鮮明に受け継がれている、という独自の観点から、心理学や認知科学との関係に重点を置いて現象学の歴史と現代の展開を描き、その魅力と可能性をわかりやすく生き生きと示す。(引用)

第1章 カントとヴント──18世紀と19世紀の背景
1.1 カントの批判哲学
1.2 ヴィルヘルム・ヴントと科学的心理学の興隆

第2章 エトムント・フッサールと超越論的現象学
2.1 超越論的現象学
2.2 ブレンターノ
2.3 論理学と心理学のあいだ
2.4 イデーン
2.5 時間意識の現象学

第3章 マルティン・ハイデガーと実存的現象学
3.1 日常的世界の理解可能性
3.2 デカルトと事物存在性
3.3 世界内存在
3.4 他者との共存在と世人
3.5 実存的な自己の概念
3.6 死、責め、本来性

第4章 ゲシュタルト心理学
4.1 ゲシュタルト学派による原子論的心理学への批判
4.2 知覚と環境
4.3 ゲシュタルト心理学の影響

第5章 モーリス・メルロ=ポンティ──身体と知覚
5.1 『知覚の現象学』
5.2 現象学、心理学、現象野
5.3 生きられた身体
5.4 知覚の恒常性と自然的対象

第6章 ジャン=ポール・サルトル──現象学的実存主義
6.1 サルトルによる自己の存在論
6.2 不安、前反省的自己、自己欺瞞
6.3 身体と知覚にかんするサルトルの見解
6.4 その他の現象学──ボーヴォワール、ヤング、アルコフ

第7章 ジェームズ・J・ギブソンと生態心理学
7.1 ウィリアム・ジェームズ、機能主義、根本的経験論
7.2 ギブソンの初期の仕事──二つの例
7.3 生態学的アプローチ
7.4 生態学的存在論
7.5 アフォーダンスとインビテーション

第8章 ヒューバート・ドレイファスと認知主義への現象学的批判
8.1 認知革命と認知科学
8.2 「錬金術と人工知能」
8.3 『コンピュータには何ができないか』
8.4 ハイデガー的人工知能

第9章 現象学的認知科学
9.1 フレーム問題
9.2 急進的身体性認知科学
9.3 ダイナミカルシステム理論
9.4 ハイデガー的認知科学
9.5 エナクティヴィズム
9.6 感覚運動アプローチ
9.7 科学的現象学の将来

参考文献

中動態・地平・竈

中動態・地平・竈

ハイデガーの存在の思索をめぐる精神史的現象学
小田切 建太郎 著
2018年7月25日 発売中
法政大学出版局

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人間中心主義を超え、存在という出来事そのものの思索に向かった後期ハイデガー。その途上に現れながらも従来主題的に取り上げられてこなかった〈中動態〉の概念と、家/ポリス/宇宙の中心としての〈竈〉の形象に注目し、エルアイクニスの再帰的運動を解明する。テクストの内在的研究であると同時に、古代ギリシア以来の精神史的・神話学的伝統のなかに現代哲学を位置づけなおす気鋭の研究。(引用)

序 論

はじめに
第一節 中動態の現在-言語学から哲学へ
第二節 ハイデガーと中動態
第三節 ハイデガーと地平
第四節 ハイデガーと竈
むすび-本書の概要

第一部 初期および形而上学期の思想における中動媒体性と時間の地平

第一章 『存在と時間』における現象とロゴスの中動媒体性
はじめに
第一節 本来的現象概念の意味
第二節 現象の所与性
第三節 ロゴスの中動性と媒体性
第四節 意味・了解・解釈
むすび

第二章 関心の中動媒体性
はじめに
第一節 関心と中動態
第二節 アリストテレスの善と自由
第三節 アウグスティヌスの善と自由
第四節 関心と時間性
むすび

第三章 人間中心主義と地平の問題
はじめに
第一節 時間性とテンポラリテート
第二節 テンポラリテートと図式
第三節 一九二七年夏学期講義における存在論と現在の地平図式
第四節 一九二八年夏学期講義における形而上学と将来および既在の地平図式
第五節 人間中心主義と存在論的差異
第六節 地平の限界としての無
むすび

第二部 中期・後期思想における存在の中動媒体性と竈

第四章 人間の脱中心化と存在の中動媒体性
はじめに
第一節 自己批判としての人間の脱中心化
第二節 エルアイクニスと中動媒体性
第三節 竈と中動媒体性-シェリングにおける「生命の竈」を手がかりに
むすび

第五章 竈の精神史-ニーチェを手がかりとして
はじめに
第一節 竈、あるいは控えめな女神の精神史-古代ギリシアへ
第二節 ピュタゴラス学派の竈とその伝統
第三節 ギリシアの家とヘスティア-ふたたび古代へ
第四節 シュノイキア祭とアテナイの竈
第五節 神々の臨在と立ち去り、あるいは誕生と死
むすび

第六章 ハイデガーにおける竈の概観
はじめに
第一節 一九三〇年代『黒ノート』における竈
第二節 一九三〇年代の講義における竈
第三節 竈とアレーテイア-一九六二年のテクストから
むすび

第七章 『アンティゴネー』における竈めぐる彷徨-あるいは人間の離心性について
はじめに
第一節 デイノンとペレイン
第二節 パントポロスとアポロス
第三節 フュプシポリスとアポリス
第四節 パレスティオス-竈をめぐる非家郷者
むすび

第八章 ヘルダーリンと竈
はじめに
第一節 初期詩作における竈
第二節 『ヒュペーリオン』における竈
第三節 悲劇『エンペドクレスの死』におけるウェスタ
第四節 後期詩作における竈
第五節 竈と臍
第六節 Vesta/vest/Veste
むすび

第九章 ヘルダーリン解釈における根源と竈の場所
はじめに
第一節 家の竈
第二節 根源の意味としての覆蔵と発現
第三節 半神の居場所としての竈と〈時〉
第四節 詩人-あるいは夜を守り、夜を明かす者
むすび

第一〇章 イプノスの傍らで-ヘラクレイトスの竈の意味
はじめに
第一節 ヘラクレイトスに関する伝承の解釈
第二節 イプノスとヘスティア
第三節 ヘスティアとロゴス
むすび

結 論

浦和宿古本いち 開催

浦和宿古本いち 開催

開催:2018年7月26日~2018年7月29日

土日は台風12号の接近が予想されるため、雨天中断となる場合がございます。

時間:10時~18時

浦和宿古本いちは定例開催市としては関東唯一の青空開催!30年以上続く古本いちです。

専門書・実用書・マンガや雑誌、絵本など幅広い品揃え、100円均一コーナーもご好評頂いております。

場所:JR浦和駅西口徒歩5分 マツモトキヨシ前となります。

パンセ 改版

パンセ 改版

パスカル 著
前田 陽一、由木 康 訳
2018年7月20日 発売中
中央公論新社

パンセ 改版

amazonで見る⇒パンセ (中公文庫プレミアム)
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近代科学史に不滅の業績をあげた不世出の天才パスカルが、厳正で繊細な批判精神によって人間性にひそむ矛盾を鋭くえぐり、人間の真の幸福とは何か思索した『パンセ』。時代を超えて現代人の生き方に迫る鮮烈な人間探究の記録。パスカル研究の最高権威による全訳(引用)

精神と文体とに関する思想
神なき人間の惨めさ
賭の必要性について
信仰の手段について
正義と現象の理由
哲学者たち
道徳と教義
キリスト教の基礎
永続性
表徴

レヴィナス著作集 第3巻

レヴィナス著作集 第3巻

エロス・文学・哲学
E・レヴィナス 著
渡名喜庸哲、三浦直希、藤岡俊博 訳
2018年7月20日 発売中
法政大学出版局

レヴィナス著作集 第3巻

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紀伊國屋書店で見る⇒レヴィナス著作集 3: エロス・文学・哲学

リトアニアに生まれた青年は、ロシア語で詩を書き、ドイツ語で哲学を学び、フランス語で小説を夢見た。遺された二つの哲学的小説の試み『エロス/悲しき豪奢』『ヴェプラー家の奥方』をはじめ、青年期~壮年期レヴィナスの感性と経験、想像力を鮮やかに示す詩作品や創作ノートを初収録。ジャン=リュック・ナンシーによる序が、テクストの意味と固有性を当時の文学状況のうちに位置づける。(引用)

はしがき

序 レヴィナスの文学的な〈筋立て〉 ジャン=リュック・ナンシー

編集上の統一事項表
「連続版」に関する前書き

1『エロス』あるいは『悲しき豪奢』
『エロス』あるいは『悲しき豪奢』(連続版)
『エロス』のテクストの校訂についての注記
『エロス』あるいは『悲しき豪奢』(生成版)

2『ヴェプラー家の奥方』
『ヴェプラー家の奥方』(連続版)
テクストの校訂についての注記
『ヴェプラー家の奥方』(生成版)

3エロスについての哲学ノート
『エロスについての哲学ノート』の校訂に関する注記
『エロスについての哲学ノート』
第一の集合
第二の集合
第三の集合
第四の集合
第五の集合

4青年期のロシア語著作・その他
ロシア語テクストの校訂に関する注記
1.手帳(一九二一─一九二三年)
2.散文テクスト
3.詩と断章
4.その他のテクスト

ロシア語テクストの補遺に関する注記
履歴書
詩人ハイーム・ナフマン・ビアリクの研究

パラフィン紙 グラシン紙 ブックカバー

パラフィン紙 グラシン紙 ブックカバー

はじめに

パラフィン紙やグラシン紙といった紙をご存知でしょうか?本屋や古書好きな方であればどこかでどこかで聞いたことがあると思いますし、当然知っているという方もおられるでしょう。つるつるしていて半透明の薄白の紙で、よく品物を包む梱包材につかわれていたり、薬の包み紙として使われたりしている物です。一般的には食品、薬品、雑貨、農芸用の梱包材・包み紙として使用される紙になります。

昔は小学校の授業などで糸電話の作成時にこの紙を使ったものがあったようで、「ぶーぶー紙」、「びーびー紙」とも呼ばれていたそうです。薄い紙であることから息を吹きかけると振動し「ぶー」とか「びー」とか音が聞こえるのがその名の由来になったとか。

グラシン紙については日本では昭和4年頃から生産が始まり、外国文献を頼りに王子製紙淀川工場で製造が開始されたようです。その当時から、書籍、菓子、煙草その他貴金属包装用として好評を得ておりました。

ここにグラシン紙品質特性の引用を記します。

①透明であること

硝子様の透明性を特徴とした紙であるのでグラシン紙として最も重要な特性である。白斑が多く透明度の悪い製品は到底一級品としては失格である。

②強度が大きいこと

巻取りから小袋に製袋されることが多いので強度を必要とし、また飴のひねり包み紙等に用いられる時は特に引裂強さを要求される。

③塵がすくないこと

高級包装紙として使用されるので塵が目立つことは大きな難点となす。

④干皺がないこと

地合、乾燥の不同が干皺の原因になる。これは著しく外観を損なうので注意しなければならない。

⑤緊度が大きく厚薄がないこと

グラシン紙は蠟加工した上で包装紙として使用されることが多いが、この場合緊度の低いものはパラフィンの消費が多いので緊度を高く、かつ幅方向にわたって均質であることが望ましい。

⑥緻密で透気度が高いこと

ピンホールがあったり繊維間が有孔性であったりすると、片面蠟加工の場合反対側にパラフィンが浸み出て斑点になる。また食品の包装に使われる場合内容物の臭いが外に出たり、あるいは外の臭が内容物に移ることを防止し、またある程度耐水、耐脂性を有しなければならないので、そのためには質が緻密で透気度の高いことが必要である。

※紙パ技協誌 第16巻第137号573p

※透気度とは紙の一定面積を一定量の空気が一定圧力の下で通過するのにかかる時間のこと

普段の生活において紙のあれこれを考える場面に遭遇することは非常に稀ですので、そのような紙が一体どうしたのかと思われるかもしれません。しかし、日本独特のブックカバー文化と重なり、蔵書の保存方法にこれらの紙が使われる場面が多くあります。今回はそういった視点でお話していきたいと思います。

古本用語でも「元パラ」という表現があり、元々付いているパラフィン紙があるかないかを意味しています。日本の愛書家や蔵書家の方々にとっては結構重要な紙であったりするのです。

ところが、現状ではことこのパラフィン紙やグラシン紙ですら混同して呼ばれたりする場面が多々みられたりすることがあります。確かに見た目は似ていますし、手触りも似ています。しかしながら、その紙の製造過程や効果は微妙に異なっているため、まったく同じ物というわけにはいかないと言うべきでしょう。

パラフィン紙は正確には紙にパラフィンワックス(蠟)の塗布を施した製品であり、そうでない紙とは別物と言わざるを得ません。

実はグラシン紙品質特性⑤に「蠟加工した上で包装紙として使用されることが多い」とありますように、基本的にパラフィン紙はグラシン紙をベースにパラフィンワックスを塗布したものを指します。また、グラシン紙品質特性⑥にもありますように、パラフィン紙に使用されるグラシン紙は上質である必要があります。そのため通常のグラシン紙よりもパラフィン紙の方が高価でもあるのです。

このようにベースがグラシン紙であるために、いろいろ混同してしまうのは仕方がないことであると思います。グラシン紙やパラフィン紙を卸販売している方にもある意味混乱が起きているのも致し方ないのかもしれません。

製造・販売過程でどのような品質であるのかを明記してほしいところです。

というのは、本にはどうしても弱点があるもので、時と共に劣化する運命の代物であるからです。

通常、こういった紙の劣化についてあれこれ対策を取ったりするのは、おそらくある限られた場所、図書館とか司書という職業のお仕事として見られるのが一般的かもしれません。普段私たちの目の見えないところで、本を綺麗に保ったり、貴重な歴史的資料などを保管し、破損しないように管理する。そういった場面で紙の劣化などにも注意を払うというのなら、「なるほど」と納得できるように思います。

しかし、世の中にはそういった本の保存について、個人で所有している蔵書に気にかける方々もおられるのです。職業上のプロの方々のように特殊な専用の機械にかけるとか、特殊なスプレーをかけるというレベルにいかないまでも、個人で大切な愛書を大切に保管するという思いが強い方は少なくありません。中には手作りで本棚を作ったり、そこに本を綺麗に並べることや、本を買い集めることを趣味としている方は、なかなか外見上はわからないけれども、確かに存在しているのです。

今後ここからお話していきたいことは、主にそういった個人で趣味として楽しんでいる方々に向けて、またはごく普通に本が好きだという方々に向けて、本の保護にどのような対策ができるのかを考察した内容になっております。またそれだけではなく、そういった対策が芽生えてきた日本の文化にも目を向け、寄り道をしながら話を進めていきたいと思います。

次回は蔵書家・愛書家について

簡帛文献からみる初期道家思想の新展開

簡帛文献からみる初期道家思想の新展開

王中江 著
吉田 薫 訳
2018年7月13日 発売中
東京堂出版

簡帛文献からみる初期道家思想の新展開

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20世紀に入り70年代、特に90年代以来大量の簡帛が出土し、公開された。このことは古代中国の文明や歴史、文化、および思想などの多くを理解するうえで大きな活力と作用をもたらした。本書は積極的に考古学の成果を取り入れ、出土文献に拠って道家思想の再検討を進めることにより、初期の道家が、老子から荘子へ、老子から黄老思想へと、実に多元的でそれぞれ異なる変化・発展の道をたどっていったことを明らかにする。さらに道家が、宇宙や自然の事物について非常に強い好奇心を持って追究を深めていたことも実証。道家が様々な方法で「道」の秩序から人間社会の秩序を構築していったことを浮き彫りにする、画期的な研究成果。(引用)

序論 出土文献、ならびに道家の宇宙観と人間社会観についての再検討
1 出土簡帛文献の年代と自然の宇宙観
2 宇宙のはじまりと状態、および生成の過程について
3 万物の内面性と活力について――「物性」はいかに獲得できるか
4 「道」の「弱作用力」と万物の「自発性」
5 自然の連続性:宇宙から人間の世界へ
結語

第一章 道と事物の自然――老子「道法自然」の意義について
1 「道法自然」の一般的解釈の原点と問題
2 「自然」と「万物」および「百姓」
3 「無為」と「道」および「聖王」
3 「道法自然」と老子思想の構造

第二章 『太一生水』における宇宙生成モデルと天道観
1 宇宙の原初状態――「太一」と「一」
2 「主輔」の生成メカニズム――「水」から「天」と「地」に至るまで
3 「相輔」の生成機能――「神明」から「歳」に至るまで
4 原理としての「太一」と「天道観」

第三章 『恒先』の宇宙観、ならびに人間社会観の構造
1 「恒先」――宇宙の「原初」およびその「状態」
2 「域」から「気」に至るまで――宇宙の進化と天地の生成
3 「始」と「往」――「万物」の生成、存在、および活動
4 「天下之事」と人間社会における行動の尺度
結語

第四章 『凡物流形』の生成、および自然と聖人――「一」をめぐる考察と帰属学派について
1 生成の根源としての「一」
2 「物」としての「自然」
3 「聖人」と「執一」
結語 帰属学派

第五章 黄老学の法哲学の原理と公共性、および法律共同体の理想――なぜ「道」と「法」の統治なのか
1 「道法」――「実在法」における「自然法」の基盤
2 「人情論」と「因循論」――法律による統治と人性、および合目的性
3 「法律」による統治と「公共性」、および「客観化」
4 「法律共同体」の理想、およびその「徳治」と「法治」

学習科学ハンドブック 第二版 第1巻

学習科学ハンドブック 第二版 第1巻

R・K・ソーヤー 著
森 敏昭、秋田喜代美、大島 純、白水 始 監修 翻訳 他
北大路書房

学習科学ハンドブック 第二版 第1巻

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「人はいかに学ぶのか」の科学的最新知見を包括的に提供する試み。学習を、個人を超えた相互作用の中で成立するものと捉え、知識の主体的習得及び他者との共有・協調による創造の営みとみなす学習科学。メタ認知、足場かけ、概念変化等の基本的概念を取り上げ、デザイン研究、協調の分析、教育データマイニングといった新しい方法論により、主体的・対話的で深い学びの成立条件を明確にする。

第1巻 基礎/方法論
第1章 イントロダクション:新しい学びの科学
教育の目標
専門家の知識の性質
学習に含まれるプロセス
教育テクノロジ
デザイン科学
学習科学という領域の始まり
結論
文献

PARTI 基礎
第2章 学習科学の基礎
イントロダクション
学習科学の原則とテーマ
デザイン科学としての学習科学
まとめ
文献

第3章 足場かけ
イントロダクション
足場かけの歴史的ルーツ
足場かけはどのように学習を支援するか?
足場かけはどのように学習課題を変えるのか?
足場かけはいかにして学習環境に埋め込まれうるか?
学習科学における足場かけを用いた挑戦
学習科学における足場かけ:今後の展望
文献

第4章 メタ認知
イントロダクション
メタとは何か?
1つめの分類:さまざまな形の知識に関するメタ認知
2つめの分類:思考としてのメタ認知の形態
学習におけるメタ認知の役割に関する実証研究
今後の展望
結論
文献

第5章 概念変化研究の歴史:その議論の筋道と断層線
イントロダクション
プレビュー
ピアジェ研究からの示唆
科学哲学と科学史の影響
誤概念
誤概念を越えて
教授
フロンティアを描き出す
文献

第6章 認知的徒弟制
イントロダクション
伝統的な徒弟制から認知的徒弟制へ
認知的徒弟制の枠組み
認知的徒弟制の研究テーマ
結論
文献

第7章 活動の中の学び
イントロダクション
システムレベルの活動と学習を分析するための枠組み
活動システムレベルの現象や概念を含む説明パターン
活動の中での概念の学習
結論
文献

PARTII 方法論
第8章 デザイン研究:変化をもたらす方法論的道具
イントロダクション
ステージを設定する
デザイン研究を定義する
変化をもたらすためにデザインを変化させる
結論と考察
文献

第9章 マイクロジェネティック法
イントロダクション
マイクロジェネティック法の概要
現代発達心理学におけるマイクロジェネティック法
学習科学にマイクロジェネティック法を適用する
マイクロジェネティック研究のバリエーション
学習科学からの典型例
マイクロジェネティック法が適するリサーチ・クエスチョン
まとめ
マイクロジェネティック法の利用への課題
結論
文献

第10章 協調の分析
イントロダクション
協調と学習を研究する4つの理由
結論
文献

第11章 学習科学におけるデジタルビデオ研究の最先端:研究領域を描く
イントロダクション
デジタルビデオ研究のための基盤的なリソース
映像研究・ビデオ研究のイノベーター
デジタルビデオ研究の方法とツール
教室や教師の学習に関するビデオ研究の知見
統制された環境および自然環境におけるビデオ研究の知見
学習科学におけるデジタルビデオの可能性
文献

第12章 教育におけるアセスメントの設計と利用についての学習科学的視点
イントロダクション
概念的枠組み
アセスメントの設計と測定に対するインプリケーション
バランスのとれたアセスメントシステム
最終考察:学習科学研究におけるアセスメントの役割
文献

第13章 教育データマイニングとラーニング・アナリティクス
イントロダクション
アナリティクスの出現
研究コミュニティの発展
鍵となる方法とツール
学習科学へのインパクト
実践へのインパクト
EDM/LAと学習科学:未来に向けて
文献

人間知性新論 新装版

人間知性新論 新装版

ライプニッツ 著
米山 優 訳
新装版 2018年7月11日 発売中
みすず書房

人間知性新論 新装版

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序文
I 本有的概念について
1 人間の精神の内に本有的原理があるかどうかについて
2 本有的であるような実践の原理は全く存在しないということ
3 思弁に関わる本有的原理と実践に属する本有的原理とに関する、別の考察

II 観念について
1 観念一般が論じられ、人間の魂が常に思惟しているかどうかが折に触れて検討される
2 単純観念について
3 一つの感官から私たちにやってくる観念について
4 固性について
5 さまざまな感官に由来する単純観念について
6 内省に由来する単純観念について
7 感覚と内容との双方に由来する観念について
8 単純観念に関する補論
9 表象について
10 把持について
11 識別について、あるいは観念を区別する能力について
12 複雑観念について
13 単純様態について、そしてまず空間の単純様態について
14 持続について、そしてその単純様態について
15 持続と拡がりとを合わせた考察について
16 数について
17 無限について
18 他のいくつかの単純様態について
19 思惟に関する様態について
20 快苦の様態について
21 能力について、そして自由について
22 混合様態について
23 実体についての私たちの複雑観念について
24 実体の集合的観念について
25 関係について
26 原因について、結果について、そして他の幾つかの関係について
27 同一性あるいは差異性とは何であるか
28 他の諸関係について、特に道徳的関係について
29 明晰な観念と曖昧な観念、判明な観念と混雑した観念について
30 実在的観念と空想的観念について
31 完全な観念と不完全な観念
32 真なる観念と偽なる観念について
33 観念の連合について

III 言葉について
1 言葉ないし言語について
2 言葉の意味について
3 一般的な名辞について
4 単純観念の名について
5 混合様態と関係の名について
6 実体の名について
7 不変化語について
8 抽象的名辞と具体的名辞について
9 言葉の不完全性について
10 言葉の誤用について
11 今しがた述べられた不完全性と誤用とに施され得る矯正策について

IV 認識について
1 認識一般について
2 私たちの認識の程度について
3 人間的認識の範囲について
4 私たちの認識の実在性について
5 真理一般について
6 普遍的命題、その真理性と確実性について
7 公準あるいは公理と名付けられる命題について
8 取るに足らない命題について
9 私たちの現実存在について私たちが持つ認識について
10 神の存在について私たちが持つ認識について
11 他の事物の存在について私たちが持つ認識について
12 私たちの認識を増大させる手段について
13 私たちの認識についての他の考察
14 判断について
15 確からしさについて
16 同意の程度について
17 理性について
18 信仰について、理性について、そしてそれらの別個な限界について
19 狂信について
20 誤謬について
21 諸学の区分について

訳者あとがき
索引

日本思想史の名著30

日本思想史の名著30

苅部 直 著
2018年7月5日 発売中
ちくま新書
筑摩書房

日本思想史の名著30

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千数百年におよぶ日本思想史上には、画期となる名著が多数生まれてきた。あるときは神話や物語、説話の形をとり、またあるときは歴史書・史論、社会・政治評論、そして近現代にはアカデミズムの産物として現れてきた研究書や「日本国憲法」などの法文―それらの名著群を博捜するなかから三十点を選りすぐり読み解くことで、「人間とは何か」「人間社会とは何か」という普遍的な問いに応える各時代の思考様式を明らかにする。遠い過去の思考に、現代を考えるヒントをさぐる。(引用)

1
『古事記』―国土とカミの物語
聖徳太子「憲法十七条」―古代王朝における「和」 ほか
・・・
2
山崎闇斎『大和小学』―神代史にひそむ普遍
新井白石『西洋紀聞』―異文化間の理解は可能か ほか
・・・
3
會澤正志斎『新論』―徳川末期の総合政策論
横井小楠『国是三論』―「公論」の政治と世界平和 ほか
・・・
4
吉野作造「憲政の本義を説いて其有終の美を済すの途を論ず」―リベラリズムのゆくえ
平塚らいてう『元始、女性は太陽であった』―フェミニズムの夜明け ほか
・・・